長年サロンの現場で数多くの男性客の髪と頭皮を見てきた美容師として警鐘を鳴らしたいのは、無意識のうちに行っている毎日のNG習慣が薄毛を加速させているという事実であり、これらを改善しない限りどのようなケアも効果を発揮しないということです。まず最も多い間違いがシャンプー時に爪を立ててゴシゴシと洗ってしまうことであり、これは頭皮に微細な傷をつけ炎症を引き起こすだけでなく新生毛を引き抜いてしまう恐れがあるため、必ず指の腹を使って優しく揉み出すように洗う必要があります。次に熱すぎるシャワーのお湯もNGであり、四十二度以上の熱湯は頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまい乾燥やバリア機能の低下を招くため、少しぬるいと感じる程度の三十八度前後が適温です。また整髪料をつけたまま寝てしまうことは頭皮にとって最悪の行為であり、ワックスやジェルが毛穴に詰まり酸化することで呼吸ができなくなった毛根は弱体化し抜け毛の原因となるため、どんなに疲れていても必ずその日のうちに洗い流すことが鉄則です。さらに洗髪後の自然乾燥も雑菌の温床となり頭皮のカビやニオイの原因となるため、タオルドライ後は速やかにドライヤーを使って根元からしっかりと乾かす必要があり、その際に熱風を同じ場所に当て続けると火傷や乾燥の原因になるためドライヤーを振りながら風を分散させることがポイントです。そして意外と見落としがちなのが帽子の長時間着用による蒸れや締め付けであり、通気性の悪い環境は頭皮の細菌バランスを崩すため、こまめに脱いで換気をしたり清潔な帽子を選ぶなどの配慮が必要です。これらのNG習慣を一つ一つ潰していくことがプロが教える薄毛対策の第一歩であり、特別なことをする前にまずはマイナス要因を排除することが美髪への近道なのです。現代社会においてストレスから完全に逃れることは困難ですが、過度なストレスが自律神経のバランスを崩し血管を収縮させることで頭皮への血流不全を引き起こし薄毛の大きな要因となっていることは科学的にも明らかです。ストレスを感じると交感神経が優位になり身体は常に戦闘モードとなるため、末梢血管が収縮し生命維持に直接関係のない髪の毛への栄養供給は後回しにされてしまい、その結果ヘアサイクルが乱れ成長期が短縮し抜け毛が増加するというメカニズムが働きます。したがって薄毛対策においてはメンタルケアが非常に重要な要素となり、自分なりのストレス解消法を見つけ上手に付き合っていく技術が求められます。例えば適度な有酸素運動は全身の血行を促進すると同時に幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌を促しストレス耐性を高める効果があるため、ジョギングやウォーキングを習慣化することは髪にとっても心にとってもプラスに働きます。また趣味に没頭する時間を持ったり気の置けない友人と会話を楽しんだりすることで脳の緊張を解きほぐすことも大切であり、入浴時には好きな香りの入浴剤を使ったりアロマテラピーを取り入れたりして嗅覚からリラックスを促すのも効果的です。
美容師が警告する男性の薄毛を招くNG習慣