薄毛対策は一時的なものではなく、一生涯にわたって続けていく必要があるため、長期的な視点で見た時の経済的な負担、つまり「生涯コスト」をシミュレーションすることは非常に重要です。まずAGA治療にかかるコストですが、クリニックや処方される薬の種類(ジェネリック医薬品かどうかなど)にもよりますが、内服薬のみの維持療法であれば、月額5,000円から15,000円程度が一般的な相場とされています。これを年間で計算すると6万円から18万円程度となり、仮に30年間続けるとすると180万円から540万円程度の出費となります。一方、増毛(特に結毛式)のコスト構造はこれとは異なり、最初に髪を取り付けるための初期費用がかかり、その後は自毛の伸びに合わせて結び目を根元に戻したり、抜けてしまった分を補充したりするためのメンテナンス費用が毎月発生します。一般的には、初期費用で数万円から数十万円、そして毎月のメンテナンスで1万円から3万円程度かかることが多く、年間で見ると20万円から40万円以上になるケースもあります。これを30年間続けると600万円から1200万円以上になる可能性があり、単純な金額比較ではAGA治療の方が安く済む傾向にあります。しかし、ここで考慮すべきなのは「効果の対価」であり、AGA治療にお金をかけても効果が出なかった場合、その費用は全て無駄になってしまいますが、増毛は支払った対価として確実に「髪」という成果物が手に入ります。また、貼り付け式の増毛(ウィッグタイプ)の場合は、製品寿命(2〜3年程度)ごとに数十万円の買い替え費用が発生するため、長期的に見るとコストはさらに高くなる可能性があります。コストパフォーマンスをどう捉えるかは個人の価値観によりますが、「まずはコストの低いAGA治療を試し、ダメなら増毛に切り替える」「最初から確実な結果にお金を払いたいなら増毛を選ぶ」といったように、自分の予算と求める結果のバランスを見極めて選択することが、後悔のない投資をするためのポイントとなります。
増毛のメンテナンス費用とAGA治療費の生涯コスト比較